
こんにちは!インターン2年目の橋口です!
いつもは事務所で仕事に取り組んでいる私ですが、今回は初めてお客様のもとへお伺いし、同じインターン生の横山くんと一緒に、インタビューに行ってきました。
今回お話を伺ったのは、弊所が「未来会計」事業を開始した際、真っ先に「実現会議サポート(MAS監査)」を導入してくださった大切なお客様である、有限会社ヤナギオートサービスの柳直仁社長です。
有限会社ヤナギオートサービスは、大阪市天王寺区で約50年にわたりポルシェ一筋で整備・修理を手がけられている専門工場です。高い技術力による修理や車検はもちろん、認定中古車販売や「ポルシェ仲人制度」、サーキット初心者向けの「わくわくポルシェ塾」といった独自の取り組みまで幅広く展開されています。
ポルシェへの深い愛情や職人としてのこだわりを通じて、柳社長の熱い想いと、弊所と共に描く未来へのビジョンをお届けします。
ポルシェは圧倒的性能を持つ「技術者の塊」

ポルシェの最大の魅力や、他の車にはない特別なところは何ですか?
フェラーリは飾って眺めるコレクションみたいな人が多いんですけど、ポルシェは「走らせる」のが楽しい車なんですよ。ポルシェはブレーキ性能が抜群なんで、思いっきり飛ばせるんです。
例えば、スカイラインGT-Rとかめちゃくちゃ速い国産車がワーってついてくることがあるんですよ。瞬間的な速さは一緒ぐらいか、ひょっとしたら国産の方が上かもわからへん。
でも、それを1~2時間キープできるかというと、すごいしんどいんです。
それは、高速域での安定感が違うから。例えばサーキットで、ポルシェの「911 GT3」なら、30分全開走行しても全然問題ないんですよ。
国産車にポルシェと対等に30分間全開走行できる対策をしようと思ったら、最低でも1000万ぐらいかかる。そう思うと、ポルシェは3000万しても実は安いと思うんですよ。
さらに上の「GT3 RS」なんかは、世界共通の「カレラカップ」にそのまま出れるくらい戦闘力が高い。フェラーリですら新車を出す前はポルシェの研究所にテスト依頼してるぐらい、ポルシェはほんまに技術者の塊なんです。
毎日ポルシェに囲まれてお仕事をされていますが、一番ワクワクする瞬間はいつですか?
お客さんの車を触る時は、ワクワクよりやっぱり緊張の方が深いかなと。社会的に地位の高い人が多いし、こだわりも強いんで、万が一傷つけたりしたら大変なので。
修理で預かってる時は「変な音すんねん」とか言われたらそこに集中してるんで、「何の調子悪いんやろう」って感覚の方が強いですね。どうやったらお客さんが言う症状が出るか、乗って再現性を探すのに必死です。たまに高速でテストしないと分からない時は、夜中環状線にぐるぐる回りに行ったり。
だから、一番ワクワクするのは自分のポルシェに乗る時ですね。お客さんの車では飛ばさないんで、自分のポルシェやったら万が一スピンして壁張り付いても自分の責任じゃないですか。好きなように走れるんで、その時が一番ワクワクします。
整備や販売を行ううえで、『ヤナギオートサービスならではのこだわり』を教えてください。
自動車販売と自動車整備って同じカテゴリーに思われるんだけども、実は全然違うカテゴリーで。自動車販売はお金払って車両を仕入れたらすぐ始められるけど、整備は国家資格も設備も必要。何より圧倒的な「経験」が要るんで、他が簡単についてこれないんです。
他社で2年働いてた子が来ても、僕らの中では技術者の入り口の入り口で、うちはもう職人レベルなんです。パッと車が来ただけで、音を聞いて「何年式の車やな、エンジン調子悪いな」ってわかるくらい経験がいります。
ポルシェの整備ってどう難しいんですか?
最近の正規ディーラーは、ミッションがおかしいと言ったらすぐ「400万です」って問答無用で交換しようとするんですけど、慌ててうちに来た人の車はオイルが少なかっただけで、交換したら直ったこともありました。
整備は推理小説に似てるんですよ。整備マニュアルどおりのトラブルなんかほぼ見たことない。ここが悪いのかなって仮説を立てて、違ったらまた別の仮説を立てる。
これが本当に難しいんです。
他の整備会社で修理できなくて、ヤナギオートサービスでできたことはありますか?
よそに持って行っても全然直らなくて、うちに来はった車はよくありますよ。なぜ直せるかというと、自分で実際に車に乗って「再現性」を徹底的に探すからです。自分の体で覚えないと修理できないんですよ。
例えば「200キロからのフルブレーキングでハンドルブレんねん」って言われたら、実際に200キロ出してブレーキ踏んでテストしたりもしました。異音の修理で、路面のどの段差で異音がでるのか、スピードも含めて自ら探しに行く。それがうちで直せる理由やと思います。
お客様との関わりで一番大切にしていることは何ですか?
整備って、実はお客さんが一番お金を払いにくい職業やなと思うんです。車両販売やったら新しい車が目の前にあるから喜んでお金を払いやすいけど、整備は「調子良かったのが悪くなって、また元の調子に戻っただけ」なんで。だからこそ、納得して払ってもらうことを一番大切にしています。
写真や作業風景を見せて、「この部品が悪かったんです」って目で見てわかるように説明するんです。そうやって、しっかり納得してもらうと、そこから長年のヘビーユーザーになってくれるんですよね。

第三者の視点で伝わる伴走型支援
私たち長田会計事務所は、御社においてどのような存在ですか?
今までの中途半端な税理士さんと違って、長田会計は伴走してくれて、ちゃんと会社を見てくれてるなと思います。今までの人は、こちらがリクエストしてもほったらかしで、こっち見てないなと思うことが多かったんです。
それに、僕が社員に10回言って1しか伝わらんことも、会計事務所が「こういう方向性はどうですか」って言うと、他の社員が「それめっちゃいいですね」ってすんなり納得するんですよ(笑)。第三者の視点で伝えてもらうことで伝わりやすさが全然変わるんで、信頼できる存在やなと思ってます。
会計事務所に『もっとこうしてほしい!』という期待はありますか?
やっぱり外部の人が入ってくると、社員もみんな背筋が伸びて真剣になるんで、そういう第三者としての役割をこれからも期待してますね。日々の業務が忙しいとそのまま流されてしまうんですけど、じゃあ10年後大丈夫ですかってなった時に、1回立ち止まって、みんなで考えて決める時間が絶対に必要なんです。今後もそうやって強制的に立ち止まって考える機会を作るサポートを続けてもらえたら嬉しいですね。
利益を出し、技術を次世代へ継承する
今後、新たに挑戦したいこと、どういう会社にしていきたいですか?
日本の整備士は国家資格持ってるのに扱いが低いから、機械いじりが好きな子のためにも、ドイツのマイスター制度みたいに地位を上げていきたいし、海外を相手に商売していくのも一つやなと思ってます。
ポルシェの911って、今まで製造された車の7割が生き残ってる特殊なメーカーなんですよ。だから、そういう古い車を直す技術もちゃんと継承していかないとダメやし、うちが会社畳んでしまうとめちゃめちゃ困る人が増えるんで、利益を出して継続していかなあかん会社やろなと思っています。
最近は『若者の車離れ』と言われますが、車を持たない私たちにプレゼンするとしたら?
僕らの時代は「車持たんと彼女できんかった」から、ボロボロの車買って名古屋まで下道で行ったりしてたけど、今の若い子がお金ないっていうのは質が違うから、逆に可愛い人やなと思うんです。僕らの時代は初任給20万で手元に18万残ったけど、今の子は社会保険で25%引かれて15万しか残れへん。物価も駐車場代も高いから、そりゃ車持てよって言っても無理やん。「シェアカーでいいや」ってなるよね。
でもね、車を自分で直したり、アナログにいじるのは意外と何でも通用するから面白いんですよ。うちの20代の社員にも、壁塗る時に「業者いつ来るんですか?」って聞かれたから「自分で塗るんや!」ってやり方教えてやらせたり、夏にエアコン壊れた時も自分らで部品頼んで直したり。
車が面白いもんやっていうのを今の若い人はあんまり知らないんで、専門学校生に「無料でポルシェ乗せるよ」ってチラシを4〜5年配ったけど誰も来へんかったけどね(笑)。でも、何かで触れる機会があった時に「おもろっ」と思って、ハマる人は結構おるんで、将来の顧客づくりのためにも、そういう面白さを教えてあげるイベントはまたやっていきたいです。
ズバリ、『働くことの面白さ』とは何ですか?
もし仕事がなくて毎年3000万入ってくる立場になった時に、じゃあ面白いかっていうと、多分飽きるやろと思うんです。株とか不動産の不労所得だけで暮らしてる友達もおるけど、モニター見て真剣勝負して、終わった途端誰とも喋れへんから、暇でめっちゃ電話かかってくるんですよ。
一生懸命仕事して、たまに社員に「明日休み取っていいですか」って言われてイラッとしたり(笑)、お客さんが喜んでくれたり怒られたり、そういう張り合いとバランスがあって初めて面白いんじゃないかなと思います。
これから社会に出る私たちに向けて、何かアドバイスをお願いします!
デジタルは勝手に進むし、AIが答えを出してくれる時代になるけど、最後に残るのはアナログな「読み書きそろばん」やと思います。今の若い子は暗算ができなくて指で数えたりするけど、僕らそろばんやってた人間は頭の中に映像が残っててパパッと計算できる。それに、字が綺麗やと「こいつしっかりしてるかも」って思われてそれだけで得するんです。あとはパソコンのブラインドタッチ。これも仕事の効率がめちゃめちゃ変わります。
AIが車の修理を直接してくれるわけちゃうから、そういうアナログな基礎能力をしっかり身につけておくと、絶対に武器になると思います。目いっぱい遊んで、体力つけて色んなことやった方がいいですよ。

ありがとうございました!
ありがとうございました!
今回、柳さんにインタビューをさせていただき、職人として仕事に向き合う「プロ意識」の大切さを感じました。
困っているお客様を何とか助けたいという気持ちから、自分で実際に車に乗って原因を探したり、納得してもらえるまで丁寧に説明したりする姿から、仕事への責任感と、それを支える技術への自信を感じました。
また、「まずはやってみる」という挑戦する姿勢や、仕事だけでなく遊びにも全力で取り組む姿も、とても印象に残っています。
今回のお話を聞いて、私も何事にも「やってみよう!」という気持ちを大切にしていきたいと思いました。
とても面白く、たくさんのことを学ばせていただいたインタビューでした!
以上、インターン生の橋口でした!








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