インターン体験記 仕事を知って自分を知る。会計事務所で働いて企業とは何かを知ることができた。

 

なぜインターンを始めたのか

大学3年生の4月でインターンを始める前は、レンタルソフト屋でアルバイトをしていました。アルバイト先では接客や商品の扱い、ポップ作りなどをしていましたが、1つ年上の先輩の就活の話を聞いて何か新しいことを始めたいと思うようになり、前から興味のあった分野に参加してみようとインターンシップに応募することにしました。

会計士事務所勤務の知人から「お客様のお役に立てる素晴らしい仕事」と聞かされましたが、じゃあ具体的にどういうことを毎日しているのか、ということは想像ができませんでした。経済学部ということもあって簿記の講義も受講していましたが、公認会計士や税理士と聞くとどうしてもハードルの高いイメージがありました。

しかし「やるなら今しかない」と思い切って会計事務所に応募しました。

身についた考え方やスキルとは?

具体的にオフィスではどういうことをするのか、実際に所長やスタッフさんの近くで行動した結果、個人や企業に対する考え方が以前と変わったと思います。企業は突き詰めれば一人の人間の集まりです。

会計事務所の中でも本当に十人十色といったふうにカラーが濃いです。お客様とお話しするときもそうですが、資料を見ているだけでも個性を感じます。会計をするということは「自分対会社」なのだろうと思っていましたが、そうではなく「自分と個人」の対話が必要になる仕事なんだと社員さんをみて気付きました。

そうしたら学校での企業についての講義の内容にも現実味を持って取り組むことができるようになりました。専門的な知識ももちろんですが、インターンをしてよかったと思うのはこういう考え方が身についたことです。

なぜその考え方やスキルが身についたのか

ここは決まった内容の伝票をただ入力していくだけの事務所ではありません。

事務作業の中でもお客様から頂いた資料から想像力を膨らませて考えることも必要になりますし、それ以外でも勉強会やセミナー、広報活動、ワークショップ、部活での役割も大きいです。

事務所通信では勉強会のことや部活であったことなどテーマを決めて全員で順番に記事を作ったり、朝礼でも約2分で「24時間以内にあったニュース」を言っていくのですが、これも自分の中でぼんやりと思っていたことを文章化することによって改めて「自分はこういうことに感動する」ということを他人からでなく自分で自覚する練習になっています。

また、他の人が「こういうことに感動した」といった内容にも刺激を受けます。商工会議所を見学したり、お客様を訪問したり、訪問されたお客様に出会ったりすること自体が人や企業に対する考え方を変えるきっかけになりました。

これから挑戦したいこと

会計事務所で趣味の幅を広げることもできました。

部活で出会った登山と、セミナーで出会ったコーヒーです。事務所に入るまでは二つとも未知の世界でしたが、自分で「登山したいです」「コーヒーのセミナーに参加したいです」と意思表示をして実際にさせていただくことができた経験は貴重だと思っています。

それに一見仕事となんの関係もないような2つの趣味ですが、自分で淹れたおいしいコーヒーは人生を豊かにし、登山は脳の疲れと体の疲れのバランスをとることで日々を楽しく過ごせるのだという、仕事をしながら生きるのに大切なことを学ぶことができました。

就活についてはこれからなので業界や業種を絞ったりと大変ですが、企業を知り、自分と対話し、趣味の幅を広げるという意味でも、やりたいことをなんでもやってみる精神で挑みたいと思っています。