【未来そうぞう塾】『~人生の主役になる~お金の勉強会④』を開催しました!

インターン2年目の圓山です。

未来そうぞう塾『~人生の主役になる~お金の勉強会』の第4回、『投資商品と投資の制度から投資の本質を学ぶ』を開催しました。
今回も講師は女将FP裏野由美子さんです。

 

第3回までに、ライフプランの設計とそのための必要資金や資産運用の方法について学び、必要資金の作り方の1つに「投資」という選択肢があることを知りました。今回はその「投資」について詳しく教えていただきました。

まず、「投資」と一口に言っても様々な投資商品があり、得られる収益の種類によって大きく2つに分けられます。株式や債券、不動産といった「保有することで収益を得られるもの」と、投資信託や暗号資産、金などの「価値が変動する資産を売買することで収益を得られるもの」です。ライフプランから算出した必要資金の額や時期、どちらの収益を求めるかによって投資の仕方や配分は変わってきます。また、期待できる利回りも投資商品ごとに異なります。

リスクとリターンは相関関係にあり、受け入れるリスクが小さければ得られるリターンも小さく、大きなリターンを求めるとリスクも大きくなる傾向にあります。投資商品を選ぶ際は、自分のリスクの対する嗜好、すなわちどの程度までならリスクを許容することができるのか、を知っておくことが重要なのだと感じました。

次に、投資商品の例として債券、株式について詳しく教えていただきました。企業が資金を調達する方法として融資や補助金・助成金のほかに、「債券(社債)を発行する」「株式を発行する」があります。前者は期日が到来すれば返さなければならないのに対し、後者は返す期限が特別定められていないのが特徴です。

債券は償還日まで保有していれば安全性が高い一方で、償還日前に売却することによる元本割れや発行体の経営悪化や破綻といったリスクもあることを知りました。利息の支払いが滞る、投資元本を割り込む、といった恐れもあるため、発行体の安全性をしっかり確認する必要があると感じました。
社債は企業にとって借金の形態をとるのに対し、株式は借金ではないため、調達した資金を返済する必要はありません。株式を買うということは、株式を発行する企業に対して出資することを意味しており、株主は「経営参加権」「利益配当請求権」「残余財産請求権」が認められています。株式には保有割合に応じて企業の意思決定に関わることができるほかにも、値上がり益を期待できる、配当金や株主優待を受け取ることがある、という大きなメリットがあります。今まで株式投資と聞くと配当金や株主優待のイメージが大きく、メリットばかりに目が行ってしまいがちでした。株価の変動や会社の業績悪化によってはメリットがなくなるばかりか、デメリットの方が大きくなる可能性もあると改めて知り、メリットとデメリットの両方を正しく知る必要があると感じました。

また、債券については実際に国債を購入した場合にどれほどリターンが得られるのかを財務省の個人向け国債シミュレーションを使って計算しました。シミュレーションの結果を見て、少し利率の良い定期預金という印象を受けました。日本は経済破綻する可能性が低く、国債はローリスクな投資商品だとよく言われますが、ローリスクということは期待できるリターンも小さいのだということを改めて感じました。

他にも、株式投資における銘柄選びのヒントや投資信託のしくみ、最近耳にすることが多いNISA、iDeCoについてもお話していただきました。少し難しいと感じた部分もありましたが、初めて知ることが多くとても勉強になりました。国債や投資信託に興味が湧いたと同時に、何よりむやみに怖がるのではなく、リスクを正しく把握することが大切なのだと感じました。今回学んだことが人生の選択肢を広げる力になれば良いなと思います。

次回は10月27日「人生の楽しみ方」です。
4月から5回開催された『お金の勉強会』もいよいよ最終回です。
どんなまとめになるのか楽しみです!