
所長の長田です。
お盆は、ご先祖様や家族を偲び、自身のルーツを見つめ直す大切な機会です。
私の祖父は税理士でした。お盆の棚経の時、決まって始まったのは祖父の戦争体験談です。
戦争の過酷さ、中国からの引き揚げの混乱、そして食料さえままならない苦しい時代を、祖父は繰り返し語っていました。
戦後、祖父は税務署に入所し、退官後は税理士として独立しました。祖父が亡くなった後、かつてのお客様から「誠実に、時には厳しく指導してくれた先生だった」と伺いました。
それは、困難な時代を生き抜いた祖父が、社会に貢献しようとした強い意志の表れだったのだと私は思います。
祖父からは、自らの仕事に向き合う姿勢として「誠実」という価値観を教わりました。
このように、私たちの仕事への情熱や姿勢は、少なからず家族の歴史や経験に根ざしています。
お盆は改めてご自身の仕事に込められた想いや、その源流にある家族の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
※長田会計事務所通信vol.229の所長コラムより再掲載