長田会計事務所のつくりかた⑥「インターンシップことはじめ」

スタッフ遠藤です。
未来型経営支援と広報を担当しています。

長田会計事務所が大切にしていることをご紹介するブログ「長田会計事務所のつくりかた」も、早くも第6回となりました。
今回のテーマは「インターンシップことはじめ」です。

長田会計事務所では2016年からインターンシップ制度を始めました。
3回生で入所し、約2年間働く長期インターンシップです。週に2~3日程度で半日~1日、税務会計や広報の業務や勉強会・ミーティングへの参加などをしてもらっています。2年目の後半になると、法人税申告書の作成などかなり深くまで経験できる実践的なインターンシップです。

長田会計事務所といえばインターンだよね」と言っていただけるほど、事務所の大切な一部となっています。

長田会計事務所のインターン生の推移

採用年(期) 2016(1) 2017(2) 2018(3) 2019(4) 2020(5) 2021(6) 2022(7) 2023(8) 2024(9)
採用人数 5名 2名 3名 3名 1名 2名 2名 2名 2名

 

インターンシップって何?

インターンシップを始めた理由は「人手不足」です。スタッフやパートを募集しても応募がなく困っていると、お客様が「インターンシップという制度を使って大学生を採用すれば?」と、求人サイトを教えていただきました。
当時は現在ほど「インターンシップ」がメジャーではなく、しかも中小企業で導入しているところなどほぼない時代です。「インターンシップって何?」から始まり、短期と長期があることなどひとつひとつ調べ、2016年3月1日から募集を開始しました。「本当に応募があるの?」「大学生が会計事務所に興味あるの?」本当にドキドキし、初日の応募に所長と大喜びしたのを今でも覚えています。

記念すべき1期生は、なんと5名!!

記念すべき1人目のインターン生となってくれたNくんは、確定申告終了翌日の3月17日に面接した3回生でした。実は1人目に予定していた応募者が連絡なしのドタキャン・・・。皆でかなりショックを受けていました。「本当に来るの?」「大学生ってこんな感じなの?」なんて思っていたので、来てくれただけでうれしかったです(笑)
Nくんはとてもコミュニケーション力が高く、笑顔で「大丈夫な気がします!」と根拠のない自信(笑)で事務所を明るくしてくれる素敵な人でした。1年後、後輩が入ってきたときもその能力を存分に発揮してあっという間に仲良くなってくれました。

2人目のOさんはいつもおシャレでシャキシャキ仕事をし、明るく皆を引っ張ってくれました。男子インターン生たちは少しタジタジだった気がします(笑)

3人目のTくんは「応募したのですが、面接日の連絡がありません」と電話をくれました。何と応募者が20名ほどと多く、連絡漏れになっていたようでした。
「不安と緊張の中連絡してくれたのでは」と面接し、とても真面目な人柄で採用となりました。午後は事務所でインターン、夜はアルバイト、大学の授業も部活もしていて「いつ寝てるんだろう?」と思っていたのを覚えています。Tくんは本当に仕事が早くて、今ではベテランスタッフの小向さんは彼の教え子です(笑)

4人目Ⅰさんは所長と同じ大学出身で、話が弾んで学生時代のアルバムを見せたりと面接そのものが盛り上がりました。盛り上がる面接の様子に「私なら採用だと思うな・・・」と思ったことを覚えています。
人柄は優しく、仕事も丁寧で熱心に取り組んでくれました。Iさんは採用時4年生で同期より1年早く卒業したため、卒業生第1号となりました。

5人目Fさんは採用活動もほぼ終了の5月末に面接をすることになりました。所長が「会計が好きというのが伝わってきたから採用したい」と強く主張したことを覚えています。
Fさんはことばの通り会計が好きで、とても集中して仕事に取り組んでくれました。
事務所はその年の6月に天王寺から現在の谷町に移転したため、面接は旧事務所、勤務は新事務所と知って驚いていました(笑)

ここまで読んでくださったあなた、「5人!?」と思いませんか?
事務所ではそれまで縁故採用だったため、所長もまったくの初対面の人を面接するのは初めてです。何を聞いたらいいのか、どこを見極めればいいのか、何もわからないまま進んだ面接でした。「あ、この人いいな」「この人もいいな」と結果、初年度5名採用となってしまいました。
スタッフは私1人しかいないのに、一気に5人の未経験大学生・・・。5人目のFさんを採用する際に、「ごめん…」と申し訳なさそうにしていた所長でした。

兎にも角にも、この5名のインターン生から長田会計事務所のインターンシップの歴史はスタートしたのです。
私たちも初めてのことに環境も整えきらず、準備不足もありました。教えるスタッフも私だけという目の回るような忙しさでしたが、ふり返るととても充実した楽しい時間だったと思います。そんな中でも楽しみながら「長田会計のインターン」の基礎を一緒に作ってくれた5人に感謝です。

大切にしていること

インターンシップを始めるにあたり、所長と確認したことがあります。
「インターンシップは教育である」「インターン生はアルバイトではない」
実際は給与も発生しますし、「アルバイト」という認識も間違ってはいないのかもしれません。ただ、「インターン生」とは「仕事を学びに来ている学生」という認識は忘れずにいようと確認しました。
そこから生まれたのが「インターンシップの理念」です。

1つ目は、社会人生活を「仕事は楽しい」でスタートできるよう送り出すこと。
2つ目は、「社会人の基礎を身につける」場であること。
3つ目は、インターンを通じて一人でも多くの会計人を育て「会計業界を盛り上げる」こと。

今も大切に守っています。

この後もたくさんのインターン生たちが、貴重な大学生活の一部を私たちとともに過ごしてくれました。そして、多くの卒業生が「会計」に近い業界で働いています。それは私たちにとってとても嬉しく、未来への希望を感じます。

このブログを書いている今は9期生(2024年4月採用)の募集中です。
公開時には面接中あるいは決定しているのでは。どんな人と出会えるのか、今から楽しみです。

ではまた次回をお楽しみに。
スタッフ遠藤でした!

1期生が初めて揃った日のワーク風景。懐かしい!