長田会計事務所は2016年6月に天王寺から谷町へ事務所を移転しました。2016年6月10日から3日間の引越作業を経て、13日から新事務所で仕事を始めました。
事務所は1970年に所長の祖父が難波で開業し、1978年に天王寺に移転しました。1978年から2016年まで38年の歴史を整理し移転したのですから、それはもう大変な作業だったことを覚えています。
私たちはクロスやカーペット以外の内装は自分たちでやろうという無謀な計画を立てました。部屋を仕切る大きな棚などの家具やパーテーションを素人が手で組み立てよういうのです。当然ネジはユルユルで大変危険な状態に。「手伝うよ」と来てくださった方が見かねたのでしょう「会社から持ってくるわ」と言って電車で脚立を運んでくださり、すべてのネジを電動ドライバーで締め直してくださいました。今となってはいい思い出ですが、折に触れ思い出します。その節は本当にありがとうございました。
移転の思い出は、鍵の使い方がよくわからず所長を閉じ込めたり、開けることができずにインターン生や家具の配送の方と外で所長が戻るのを待ったり、移転初日に勉強会を設定して大変なことになったりと他にもたくさんありますが、きりがないのでこのあたりにしておきます。
移転からあっという間な気がして、5年も経ったのかと驚きます。ふりかえれば移転の年に始めたインターンシップ制度では毎年新しい大学生たちを迎え、19名の卒業生を送り出しました。インターンシップ生のうち2名は、卒業後にスタッフとして引き続き一緒に仕事をすることを選んでくれました。そして移転の年に会計事務所未経験で入社したスタッフは、今や税務会計の頼もしいリーダーです。確実に歴史を重ねているのだと実感します。
移転に際し発揮された「まずは自分でやってみる」という事務所文化は今も変わりません。中止となってしまいましたが、昨年計画していた事務所の50周年記念行事も記念品のデザインなど多くのことを自分たちでやってみました。その体験の中で学び、楽しみ、成長していくのが私たちのやり方なのだと思います。
「働くこと、学ぶことを楽しむ」は常に私たちの中にあるキーワードです。昨年からのコロナウイルスの影響で在宅勤務が始まり、事務所の役割も変わろうとしています。それでも関わる皆の拠り所であることは変わりません。これからも事務所という「場」で多くの経験を楽しんでいきます。縁あって私たちと繋がってくださる皆様も、ぜひご一緒に。
6年目も長田会計事務所をよろしくお願いいたします。